食づくり

高級よりも高品質

自社製造へのこだわり

5つの自社工場を持ち、約1000品目のオリジナル商品を製造

パントリー&ラッキーが理想とするスーパーマーケットのあり方は、「高級よりも高品質」です。
その理想を実現するために大きな役割を担っているのが、5つの自社工場です。各工場では食品添加物不使用をはじめ、「限りなく自然に近い食品づくり」に挑戦・実践し、その商品数は約1000品目にも及んでいます。自社で工場を持ち、こだわった食品でこれだけの品目を製造するスーパーマーケットは、国内でもあまり例がありません。
また、「つくる」と「売る」は表裏一体、店舗では自社の商品価値を学び伝える取り組みを継続しています。この製造と販売が連携しているからこそ実現できる「安全・安心」です。

徹底した素材選びと独自の製法で食品添加物不使用をめざす5つの自社ブランド

藤乃家

藤乃家 麺類・だし・ぽん酢

「つくり方の基本」に忠実な、
素材の風味やうまみをいかす食品づくり

食品添加物の使用を極力控え、素材本来の風味やうまみをいかす食品をつくっています。出汁は一般の家庭と変わらないとり方で、大きな釜に昆布、鰹節やいりこなどの出汁の原料を入れて煮だした一番だしのみを使用しています。また、うどんは材料が小麦粉と食塩のみでもともと日持ちがしにくい食品です。現在はpH調整剤を使って保存性を上げた製法が主流となっていますが、藤乃家のうどんはこのpH調整剤を使用していません。

卯乃家

卯乃家 豆腐・厚揚げ

厳しい基準をクリアした有機JAS認定の大豆を
原材料としたお豆腐やあげ類

3年以上化学肥料を使っていない田畑で栽培するなどの基準をクリアした農産物に与えられる「有機JAS認定」。現在はアメリカ産の有機JAS認定の大豆を使用してお豆腐やあげ類をつくっています。有機JAS認定の大豆は肥料や農薬等の使用を厳しく制限されるため、生育時の天候等で品質にバラツキが生じやすく、食品に加工するには繊細な注意が必要。製造時のロスが生じやすいため、採算がとりにくい原材料とされており、お豆腐やあげに使われるケースは極めてまれなものです。

幸月

幸月 和菓子・洋菓子

和菓子づくりの鍵・餡の製造は、
銅釜を使って直火で炊き上げる手づくり

和菓子の基本のひとつとなる餡の製造は他社任せにはせず、自社で銅釜を使って直火で炊き上げる手作りです。そうすることで砂糖がキャラメル化し、甘みが上品なうまみにかわります。和菓子・洋菓子ともに保存料は使っていないため、日持ちが短いものが多く、徹底した製造・衛生管理が必要で“つくった分はその日に売りきる”製品が多くあります。

杏庵

杏庵 寿司・おにぎり・惣菜

伝統的製法で作られた本醸造しょうゆ、
本みりん、純米料理酒などを使用

おにぎりは、お米はもちろん海苔ひとつにもこだわり、「無酸処理で育てた海苔(海苔の病気を防ぐために一般には養殖の網を有機酸に漬けて種付け。この酸を使用しない網で育てた海苔)」を使っています。もちろん、食品添加物である保存料は使用していません。また、野菜や肉の炊きあわせなどの惣菜は、伝統的な製法で作られた本醸造しょうゆ、本みりん、純米料理酒など調味料にもこだわり、素材の味を最大限にいかしています。

ハム工房たくみ亭

たくみ亭 ハム・ソーセージ

発色剤を一切使わない
無塩せきの「萌シリーズ」

「萌シリーズ」の製品は食品添加物である結着剤をはじめ、保存料、酸化防止剤、pH調整剤、乳化剤、安定剤、香料、着色料、化学調味料は使用していません。そのため豚肉本来の風味の仕上がりとなっています。また原材料となる豚肉は、肥育管理が徹底された国産の「和豚もち豚」を使用しています。

私たちが商品へ込めた想い

リボンのマークでプライベートブランド商品をお知らせ

パントリー&ラッキーのプライベートブランド商品には、こちらのマークが付いています。
これには“上質で安心できる商品を「くらしにプレゼントする」”という意味が込められており、現在約1300品目の商品を展開。最愛のご家族が安心して食べられるものを。私たちは原材料にこだわり、手間をおしまない製法を用いて、化学調味料や食品添加物を除く努力を長い間続けています。

「緑」と「赤」の「愛マーク」で安全基準のお知らせ

私たちは食品品質に関する独自の厳しい安全基準を導入。この基準を満たした食品にだけ、「愛マーク」を付けて販売しています。安全で安心してお召しあがりいただける信頼の「愛マーク」。商品を選ぶ際の目安としてご活用ください。

安全・安心な食品づくりへの情熱をともにするメーカーと開発する
パントリー&ラッキーの「商品」

特級「超特選」、丸大豆100%仕込みの
本醸造JAS規格の醤油

醤油はJAS規格によって「特級」「上級」「標準」に等級分けされています。特級のなかでもうまみ成分が多いものを「特撰」、さらに上を「超特選」と表示することができます。一般的な特級醤油に使用される脱脂大豆は使用せず、契約栽培の畑で獲れる遺伝子組み換えではない丸大豆を100%使用。小麦粉をふんだんに使い、さらには米も使うと、うまみの高い醤油ができ上がります。

生乳と砂糖だけで作った
安定剤・香料を使用しないヨーグルト

おもに四国産の生乳と砂糖だけで作ったヨーグルト。食品添加物である安定剤や香料は一切使用していません。生乳に強い圧力をかけながら細かな目の膜を通すことで、水分だけを取り除いて濃縮する「RO濃縮法」によって、コクのある味わいのヨーグルトに仕上がっています。生きて腸まで届くビフィズス菌が入っています。

すべて国内産の「一番摘み」。
無酸処理のオリジナルブランド海苔

有明海産、瀬戸内海産、鹿児島県出水産、三重県産と、いずれもすべて国内産の海苔。通常の海苔栽培では、病気を防ぐために網を酸で洗う作業が行われますが、この海苔を育てる網はその酸を使わない「無酸処理」。しかもその年の種付けから30日くらいしかたっていない初めて摘まれる「一番摘み」の海苔だけを使っています。

すべて北海道産の天然ものの
オリジナルブランド昆布

ロープに種苗を着生させ約2年で採取する養殖昆布や、それを1年で養殖・採取する促成昆布に対して、天然昆布は自然に発生した昆布です。通常、前年の水昆布が枯れ、そこから生えて2年以上経過したものを採取しています。養殖や促成と異なり、昆布本来の力強さがありしっかりと出汁が取れ、身もぎっしりと詰まっています。

薬品による除皮処理は行わず、
薄皮つきのままのみかんの缶詰

酸味料、pH調整剤、香料、一切不使用。通常の果物缶詰の製造工程で行われる酸による除皮処理は行わず、薄皮つきの果肉をそのまま缶詰にしました。みかんとシラップに使うジュースは、柑橘王国・愛媛の中にあっても定評のあるミカン農家「いのうえ果樹園」のみかんを100%使用。シラップには、鹿児島県産の洗双糖と日本古来の香酸柑橘である国産のカブス果汁を使用しており、そのままお飲みいただけます。

プライベートブランド商品開発物語「こだわりビーフカレー」

常に売上上位のカレー商品開発にかけたパワーは、半年超の時間と数十回の試作

プライベートブランド商品のなかでも、常に上位の売れ筋となっている商品。それが「こだわりビーフカレー」をはじめとしたレトルトカレーシリーズです。大阪府泉南市にある株式会社キャニオンスパイス様とのタイアップによって生まれています。
化学調味料や色素を使わずに、1個300円程度の価格(開発当時)でレトルトパック食品をつくる。このハードルは決して低いものではありません。実は、化学調味料を使わなければ、“味”は出にくいのです。素材の味だけで勝負するしかないため、まず取り組んだのは、ベースとなるスープの味づくりです。もちろん味が出やすいチキンエキスは使えないため、数ある国産の牛肉の中からうまみのあるものを選び、肉の部位や大きさを選定しています。また、甘みを出すために、玉ねぎの炒め方も試行錯誤し、隠し味のリンゴの品質にも気を配っています。
とりわけこだわったのは、「カレー粉」です。オリジナルのカレー粉を作るために、数十回にも及ぶ試作を繰り返し、30種類以上のスパイスを調合したパントリー&ラッキーオリジナルブレンドができるまでには、半年以上の時間を要しました。

ダイヤモンド社刊 「食(おいしい)は愛(うれしい)」より抜粋